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奈岐編 注釈


序文:

本稿の主な目的はシナリオの分析にあり、読み易さは考慮していない。
各人物の視点で物語を捉え直し、各種考察と設定の書き出しを行う為の基礎資料でもある。

しかし、これを一読すれば、脚本術の何たるかがある程度だが理解出来るようになるだろう。


免責:

引用と著作権の関係は把握済み。
本稿の目的は、『星彩のレゾナンス』の研究及び批評の為、その構造を分析する事にある。
より直接的に示す為に、引用文の量は比較的多いものとなっている。
優れた脚本というものは、本来切る事は出来ない。詩は一文字でも省けば生命を失う。


編集法について:

一, 名前について
名前の表示など、ゲーム内の視点を一部無視する。
つまり、その時における鼎の知らない人であっても、名前を付せておくという事。


二, 記入法について
また、記入法が未確立な為、記載先にバラつきがある。
と言うより、線引きというものは時に曖昧である為、避けられない事ではある。
加えて、引用文の前後関係や、それに伴う数字付けには多少の乱れがある。

三, 修正と検索について
内容の誤謬、改行や誤字脱字の修正は随時行っていく。
注釈の追加も検討する。基本的にリンクは付けないが(ctrl+f)で検索する事を推奨。

四, 記号について
筆者の個人的な解釈や注釈には、⇒記号を付けておく。
未確認事項は[ ]で挟む。
状況説明は、引用文の前後に置き、()記号で挟む。
設定等は箇条書きとして、・記号の後に綴る。作品からの引用文は、“”記号で挟む。

文章のまとまりは“”記号で表す。つまり、ある文と文の間を省略した場合、
“文A” “文B”という形式で分離するという事。省略が無い場合は、“文A 文B”と表示。

五, 考察対象について
初回は、鼎、奈岐、末来、未来、八弥子、頼継、櫻井学園長を中心に記述。
脚本重視で、演技演出作画は少しずつ書き足していく予定。

六, 他
一部敬称略。

七, 伏線(大) …… 初見で判る大きな伏線を指す
   伏線(小) …… 無意識に訴える微小な伏線
   テキスト …… テキストから判るその人物の人となり。繰り返すことで示される性格


 

1-1-1
1-1-2-1 1-1-2-2
状況
母を探しに、織戸伏島へ向かう鼎


時間
一日目・昼
場所
海上、漁船
設定
・漁船が唯一の連絡船(本州-織戸伏島)
・織戸伏は観光地でもある

・七年前、母(未来)は
生まれ故郷である織戸伏に帰った。
以降、音信不通。
詳しい事情も聞けず (1-1-3 設定)

・母親探しの動機
一、上記の理由を訊く為
二、ただ話がしたい

・崎曄女学園への転入届けは
受理されている
 (1-2-2-1 設定)
・島に伝わる伝承

“空から降ってきた大きな火の玉は、
三日三晩、島の森を焼き、
島の人たちも焼き尽くそうとした。
漁に出る男たちのいない間に
島を守る女たちが火を鎮め、
火の玉が再び暴れないように
封印をほどこしたと言われている
今でも封印の過程はお祭りとして
行われており、女の子が二人、
一対の巫女に選ばれ、儀式を
行っているそうだ。”

(10-2-4)
・未来は巫女であった

・時期は祭り以降で不明だが、
未来、ある民族学者と出会う。
その後、島を離れた。鼎の出生後、
教授は間もなく事故で他界。
(これらを鼎は祖母から聞かされた)

⇒後に判るが、高遠教授と鼎に
血の繋がりは無い


・勾玉は、未来がいなくなる前に、
お守りとしてもらった
伏線(大)
伏線(小) f1-1, 末来介入

⇒一瞬だけ末来さんが横切る。補足を参照
テキスト
T1-1, 鼎の強い意志、母への想い

“お母さんが死んだなんて、
何の情報も無しに認めたくなんてない”
T1-2, 鼎の強い意志、母への想い

“私はどうしてもお母さんの
消息を確かめたい。その気持ちで
織戸伏島へ向かっているんだ”
脚本
⇒物語の導入部分。
丁寧な情景描写と、
過不足の無い状況確認が心地良い
⇒世界観の構築
⇒小道具である勾玉(星霊石)を
早い段階で見せる事が効果的
演技
演出
作画
補足
H1-1, 娘を守る末来
H1-2-1, 松籟会の思惑
(H5, 星霊石の欠片)
(F11 頼継の計画)
(F12
未来と末来の計画)

頼継は自身の計画の為に、
鼎を死なせる訳にはいかなかった
(2015/11/16 個別ページにて考察済み)

追記:2015/09/06
⇒因習を終わらせる事は未来、末来、
頼継の悲願。鼎を礎にする事は、
未来と末来の意志に反するのは
頼継も解かっている。
“小考察”にて考察予定。


⇒呪いに対して、末来は例外なのか、
あるいは星霊石の欠片を使ったのかは
判らないが、後者の場合、
頼継から受け取っていたと思われる

真琴は呪いから逃れる為、
星霊石の欠片を松籟会から受領していた


追記:2015/09/06
⇒真琴との会話から、末来さんは
霊石を受け取っていた事が判明する
(末来編4-2-3)







1-1-3
1-1-4
状況
老婆と会話 (鼎の祖母ではない) 真琴急襲、末来の介入、海に落ちる鼎
時間
場所
設定
・未来の帰郷の理由は聞けなかった (独白)
⇒おそらくは祖母からも

・特産品のカツオは、織戸伏ガツオとして知られている。
ちなみに脂が乗っている、織戸伏島は魚介類が豊富

⇒これは日常分の補給と、世界観の演出に一役買っている。
箸休めとしての機能を適切に果たしている。
荒らしの前の静けさでもある


伏線(大)
F1-1, 戦の奉納

・祭りの際、巫女の無事を祈って海に灯りを流す

⇒この時は老婆から詳細は聞けなかったが、
儀式とは戦の奉納であり、命の危険が伴う

追記:2015/09/06
その真実は、巫女を贄とする事であった
F2-1, 鼎の出生と勾玉の秘密

真琴“「禍々しい存在を島に入れるわけにはいかない」”

⇒奈岐編終盤で明らかとなる
伏線(小) f1-2, 末来介入

末来“「そこ――何してるの」”

⇒末来さんには珍しい少し険のある声音。
娘の命が狙われているのだから当然だろう
テキスト
脚本
⇒日常会話からの急転が、読み手を惹き込む(構成)
演技
演出
作画
補足
H1-2 , 娘を守る末来
H1-2-2, 松籟会の思惑
(
H5, 星霊石の欠片)
(F11 頼継の計画)
(F12
未来と末来の計画)


松籟会、現状を維持する為に鼎を葬りたい。
頼継、未来を解放する為に鼎を生贄としたい。
末来、約束と娘を守りたい。(叶うなら因習も断ち切りたい)

追記:2015/09/06
⇒末来も頼継も、未来と同じく因習を終わらせたい。
未来を解放する為もあるが、あくまで因習を断つ事が目的。
頼継の目的に関する考察は、“小考察”で行う予定。


“海に落ちる寸前、険しい視線が崩れた。”

⇒真琴は、好んでやっているわけではない事が伺え
る。
作画においても、心苦しさは表情から伝わって来る






1-1-5
1-1-6 1-1-7-1
状況
海に沈む鼎、末来に助けられる。意識が途絶える
末来と未来の回想
末来に助けられた鼎、浜辺で会話
時間
七年前
一日目・夜
場所
海中
浜辺A
浜辺A
設定
伏線(大)
F3-1, お守りに祈る

未来“「鼎……これはね、お守りだよ」

鼎「おまもり?」

「困った時、どうしようも無いって時、
絶対に鼎を助けてくれる力になる」

「だから、どんな時も最後まで
諦めちゃいけない。お守りを手にして、
自分に祈るんだ」

鼎「じぶんに……いのる?」

「本当に鼎が諦めたくないなら、
お守りを手にして、どこまでも戦ってやろう
って気持ちを持つんだ」

「お守りが鼎の魂に応えてくれるまで
祈るんだ――いいね?」

鼎「たましいに……」”


⇒星霊石は巫女の力の源である

追記:2015/09/06
⇒門との結び付きが強まる事で、
巫女の力は増す(八弥子編4-2-3)
F4-1, 頼継と修験者

未来“「ん……アイツが無茶しようと
してるって聞かされてね」

「それを止めに戻ってきたっていう
のは言い訳かい?」”

⇒頼継が本土から集めた修験者と、
因習を終わらせようとしていた

(10-2-3)

追記:2015/10/11
(末来編5-2)


F5-1, 他人の振りをする末来

“優しげな双眸、
誰かの面影を宿した女性が
私を見つめている。”

“でも、その表情はどこか
ぎこちなくて不思議な感覚がした”

伏線(小) f2-1, 勾玉の熱

“僅かに熱を感じた勾玉を手の中で握りしめる”


⇒鼎の祈りに反応しつつある
テキスト
T2-1, 鼎の意志を尊重

未来“「そう、自分のことを決めていいのは
自分だけだよ。最後に選ぶのは、
いつも自分の意志なんだ」”
T3-1,血の宿命
T3-1-1, 未来の決意
T3-2-1, 未来、娘への想い
T3-3-1, 言葉遣い

未来“「……そうだろうね、
この身体に流れている血は
薄れちゃいない」

「因果はあるだろうさ。でもね、
そいつを運命だなんて、割り切って
しまうような柄じゃないしさ」

「こうなったら、どこまででも
戦ってやるつもりだよ」

「でも……もしさ、同じように
あの子まで血の宿命ってやつに
逆らえず、この島に来た時は……」”

追記:2015/10/11
(末来編5-2)
脚本
演技
演出 ・音声だけの回想 ・回想、末来視点だと画調で示す
作画
CG, 鼎を覗き込む末来

⇒鼎と末来の
髪における特徴の一部に、
血縁関係を思わせる所がある
(当然、後に親子だと判るが)

⇒満月と星々が、末来さんの
神秘的な雰囲気を強めている
補足
“何かに腕を掴まれたことに気付かないまま、
私の意識はそこで途絶えてしまった。”

⇒違和感を覚えた場合には、メタ(高次)視点、
未来(時間)からの視点で捉えていると解釈する。
あるいは、混濁した意識の表現と見なす。

仮にミスだとしても問題では無い。
異国での諺に、“優れたるホメロスも坐睡する”
というのがある。長大な物語においては、
かの詩聖ですら誤りを犯すという事
H2, 星霊石に宿る魂

[⇒この回想には鼎の星霊石
に理由があったはず、後日検討]

追記:2015/09/06
⇒奈岐編終盤、星霊石が
持ち主の記憶を垣間見せる事が
見られた。その際は、幸魂によって
鼎と奈岐は繋がっていた

追記:2015/11/16
⇒星霊石には、未来の魂が
宿っている。これもまた、
分御魂の一つと考えられる

f9-2, 星霊石に宿る魂
(11-Tを参照)






1-1-7-2
1-1-8-1 1-1-8-2
状況

末来と別れ、港へ向かう鼎。バッグを探しに
先の老婆と船員との会話
時間


場所


設定
伏線(大)
F6-1, 鼎を知っている末来

末来“「鼎――織戸伏島へようこそ」

「それから、おかえりなさい」”


F5-2, 他人の振りをする末来

“目の前で微笑む、ちょっとぎこちなさを
感じる笑顔を見て、そんな疑問は
全部吹き飛んでしまった――。”
F6-2, 鼎を知っている末来

“それに私のことを
知っている様子だったし……でも、
私はあの人のことを一つも知らない。”

F2-2, 鼎の出生と勾玉の秘密

“島に入れるわけにはいかない、
禍々しいもの……とか何とか
色々言われた気がする”

“理由を話してくれないと何も
わからないんだけど、
とてもそんな雰囲気じゃなかった。
どこか切羽詰まったような感じ。”
F7-1, 松籟会の危険性

老婆“「それにしても松籟会の
娘さんも恐ろしいことをするもんじゃ
何も知らん外から来た子を……」”

⇒初めて松籟会の名が出る

F7-2, 松籟会の危険性

・松籟会の事で取り乱し気味の船員
伏線(小) f2-2, 勾玉の熱

“震える手で勾玉を握り締めると
じんわり熱くなってる。”

テキスト
推論一, 帰郷と事件

“もしかしたら、お母さんも島へ
戻る時に何かあったのかもしれない”
脚本
⇒ワンシーンが長くなると、
途中で切って、回想に繋ぐ事がある。
読み手に対する配慮がなされている

(2-1-1-2 脚本)
演技
演出
作画
補足
⇒末来さんを、不意にお母さんと呼ぶ鼎。
この時の末来さんの気持ちを思うと
胸に刺さるものがある。

人工呼吸をされてあたふたする鼎も良い






1-1-9-1
1-1-9-2 1-1-9-3
状況
再び浜辺へ、末来から話を聞く
甲斐甲斐しく鼎の世話を焼く末来
時間


場所
浜辺A
設定
末来“「彼女は稀代の巫女だった。
誰も彼女には敵わなかった。
松籟会も彼女を止める事は出来なかった」”

(末来、未来について)

⇒これは、未来が巫女となった時と、
七年前の事を示している
・魚の捕り方は未来が末来に教えた

鼎 “「はいっ……都会だと、
こんなにいっぱい星は見れないです」”

[⇒引っ越し先は都会ばかり?
転居する事が多かった事は、
後に奈岐と
浜辺で話す] (4-2)
伏線(大)
F7-3, 松籟会の危険性

末来“「この島を取り仕切っている人達
鼎を島に近づけたくなかった。
鼎の鞄を破棄した、
島の人達は松籟会を畏怖している」”

⇒末来さんは松籟会の動向を
把握している
F8, 存在を知られている鼎

末来“「鼎は有名人だよ、とても。
松籟会とその動きに注視する
人達にとっては、特にね」”

F9-1, 巫女の真実
F13-0, 鼎の資質

鼎“「私が巫女……に……?」”

末来“「鼎にはその力もあるし、資質もある。
あとは真実を見極めるだけの力が
あるかどうか。それだけ」”



伏線(小) f3-1, 末来と鼎の関係
・自分の事を“ボク”と呼ぶ女の人

(未来と末来の共通点を見出す鼎)
f4-1, 未来を想う末来

“ぽつりぽつりと語る
末来さんの横顔がどこか悲しげに見えた”
テキスト
T4-1, 鼎の優しさと強さと公平さ

鼎“「そんなこと……私に教えても
平気なんですか?」”

“この人も島の人に見える。だとしたら、
私を助けたことも、松籟会について
話した事も問題になる。”


⇒他人(と鼎は思っている)への気遣い
T1-3, 鼎の強い意志、母への想い
T5-1, 娘を戦わせたくない末来

末来“「鼎は本当にお母さんに会いたい?」

鼎「その為に――私、そのために
この島に来たんです」


“それでもはっきり告げると、何故か
末来さんは目を伏せてしまう。”

“私の言葉を重く受け止めてくれた
ようにも見え、またどこか自分の迷いを
隠すようにも見えた”
T6-1, 娘の世話を焼く末来

・焼き魚を振る舞う末来さん

末来“「食べるといいよ。きっと……
ううん、絶対に美味しい」”

[⇒初めてのごはん?
(鼎はどのタイミングで末来さんと
離れ離れに?]
追記:2015/09/06
末来さんは料理が上手い事が、
末来編で語られる (末来編4-1-4)


疑問一, 末来の年齢

末来“「そう、彼女が巫女の時に
ボク達は出会った」”
脚本
演技
演出
作画
補足






1-1-9-4
1-1-9-5
状況
鼎の為に、着替えや寝具を調達する末来
末来との会話
時間

場所
海岸
設定
伏線(大)
F9-2, 巫女の真実 / T5-2, 娘を戦わせたくない末来

末来“「もし鼎が本当に真実を望むなら、
その道標となること……それがボクの使命」”

“「鼎の手を引いていくことは出来ない、
でも、その道を教えることだけは出来る――
鼎がそれを望むならね」

真面目な口調で淡々と、でもどこか寂しげな横顔を見せる。

「それがどれだけ困難な道でも
鼎が進むというなら、ボクは約束に従ってみせる」”


⇒力を使い過ぎれば、身体を維持出来なくなる。
(歯痒さを感じる末来さんの描写は
1-1-9-6の演技にて、特に表われている)

伏線(小)
テキスト
T6-2, 娘の世話を焼く末来
f3-2, 末来と鼎の関係

鼎“「あの、ちょっと恥ずかしいんで……」

お母さんに似た人が相手とはいえ、
今日あったばかりの人に、お風呂でもないところで
肌を晒すのは……少し恥ずかしい。”

末来“「そうだったね」”

⇒子供の肌を見るのは、母親にとっては普通である為
⇒この頃の鼎さんは程良く奥ゆかしい

T6-3, 娘の世話を焼く末来

(先の一件で海水を浴びた、鼎を拭いてあげる末来さん)

末来“「初めは優しく」”

⇒ 流石、鼎の母といった所

T7-1, 天然な末来
末来“「脱ぐ所を見られるのが恥ずかしい?」”

⇒ 末来さんの天然ぶりが良い。
鼎はしどろもどろになっていて可愛らしい
T1-4, 鼎の強い意志、母への想い
T5-3, 娘を戦わせたくない末来

“困難な道っていうなら、もう充分にその道を歩んでいる気がする。
それにお母さんに会うっていう目的は揺るがないから。

鼎「私はお母さんに会うために、この島に来たんです」

「七年前にいなくなってから……ずっと会いたかった
お母さんがこの島にいるなら、絶対に諦めたくないです」

すると末来さんはやっぱりどこか寂しげに微笑んだ後、

末来「――うん、鼎がそう望んだから、ボクは約束を果たすよ」

末来さんは静かな瞳を少しだけ揺らして私を見つめる。
確かな決意と、どこか悲しむような……迷い?
脚本
演技
演出
作画
補足
⇒こうした掛け替えの無い大切な時間を、
それと知らずに過ごしてしまうのが、
人生の悲しい所なのかも知れない






1-1-9-6
1-1-9-7
状況
末来の傍らで眠りに就く鼎
起床
時間
二日目・朝
場所
設定
伏線(大)
F3-2, お守りに祈る

末来“「鼎、キミが持ってるお守り……
その勾玉は、絶対に鼎を助けてくれる力になる」

“「鼎の魂に応えてくれるように祈るんだ、いいね?」”

⇒未来に似ているのは外見だけでなく、
同じような言葉も告げている
F9-3, 巫女の真実

末来“「鼎――巫女になって真実を見極めるんだ」

「鼎ならきっと出来るから、自分を信じて進むんだ」”

伏線(小)
テキスト
T1-5, 鼎の強い意志、母への想い / F9-4, 巫女の真実

“崎曄女学園に入って、お母さんと同じ巫女を目指す。
この島にいるっていうお母さんに会ってみせる。
そして真実を見極めること――末来さんが
繰り返していたことを、もう一度心の中で繰り返す。
うん――大丈夫、この島に辿り着く前から、
私の気持ちは何も変わっていない”

⇒命すら狙われても、なお会いに行こうとする決意の固さ
脚本
演技
末来“「ボクに出来るのは……ここまでだから」”

⇒出来る事なら、もっと先まで傍にいて
守ってやりたいという気持ちが感じられる。
哀しみと自嘲と口惜しさが入り混じった様な声音
演出
作画
補足






1-2-1-1
1-2-1-2
状況
末来と別れ、学園へ向かう鼎
守衛に諸々の確認を取ってもらう鼎。由布に出身を訊かれる
時間
二日目・朝
場所
車道 ~ 崎曄女学園・正門前 崎曄女学園・正門前
設定
・島の南に、別の学園が存在 (守衛より)
(1-1-2-2 由布より)

⇒この設定に別段の意味は無い
伏線(大)
F10-1, 家柄
学生(由布)に指示を仰ぐ守衛、風間家を特別視

⇒家柄と血は、切っても切れない関係にある
(養子などの特殊な事情を除けば)
F2-3, 鼎の出生と勾玉の秘密

“そういえば……どこで生んでくれたのか、詳しく聞いた事が無かった。”

⇒“くれた”の三文字に親への感謝がある。
出生の秘密は物語終盤になって明かされる

伏線(小)
テキスト
疑問二, 松籟会と学園の癒着
T5-4, 娘を戦わせたくない末来

“私を船から突き落とした女の子も……
今の子達が着てた制服……同じ制服だ。

崎曄学園には松籟会の手が入っていないって末来さんが
言ってたけど……どういうことなんだろう?”

⇒鼎を戦わせたくない末来。
情報を正確には伝えず、あえて遠ざけようとした
脚本
演技
演出
作画
補足






1-2-2-1
1-2-2-2
状況
学園潜入、奈岐との出会い
次いで、八弥子登場
時間
場所
崎曄女学園・中庭
設定
・転入届けは受理されている (1-1-1より)

・奈岐の背丈は、鼎の肩より下
伏線(大)
伏線(小) f5-1, 鬼子の伏線

“それにしても不思議な外見をした女の子だ。
肌の色も髪の色も色素が抜けたような……”
f6-1, 名簿の伏線

奈岐“「転入だと……この時期に?」

「妙にきな臭いとは感じていたが――まさか、な」”

⇒鼎に名前を訊こうとするのは、名簿確認の伏線。
奈岐は巫女のリストを洗っていた
テキスト
T8-1, 神狼伝説

奈岐“「大丈夫も何もあるものかっ!
逆に案ずるべきはお前の方だ!
神狼の眷族たる者に対して、この狼藉……」”

⇒伏線というより、前振りという感じか
脚本
演技
演出
作画
補足






1-2-3
1-2-4
状況
校内潜入。末来、または転入書類を求め。頼継との邂逅
櫻井学園長との問答
時間
場所
崎曄女学園・校内・学園長室のある階より一つ上の階 崎曄女学園・校内・学長室前の廊下 ~ 学長室
設定
・型破りな性格が似ている (未来と鼎)
伏線(大)
F11-1, 頼継の計画 / F12-1, 未来と末来の計画

頼継“「まぁまぁ、待ってキミのこと、
聞いてるよ。だいたいね」

「ま、どうせこうなるって分かってたし……
転入のことで何かあるなら学長と話してみるといいよ」”

⇒末来の計画における途中段階までは、
頼継の計画も同じ。未来の性格からして、
鼎が諦める事は無いと解かっていたのだろう


追記:2015/09/06
⇒同じなのは目的だけで、鼎を礎にする事は
未来と末来は考えていない

追記:2015/10/11
頼継も、鼎を贄にする事を積極的には望んでいない
伏線(小) f5-2, 鬼子の伏線

“それにこの色素の薄い髪色、さっきのマントの子と同じだ。”


f7-1, 見鬼

“口つけてそうだし……いらない
と思っていると、飴の先端を地面に向けた。”

頼継“「あと、この飴ちゃんはあげないよ?あっはは」”

⇒“見鬼”で見ていたのが判る。
ただし、一般的な洞察の範囲内とも取れる
テキスト
T4-2, 鼎の優しさと強さと公平さ

“ここで名前を出したら……末来さんに迷惑をかけてしまう。”

⇒自分の目的より、他者の立ち場を尊重
脚本
演技
演出
作画
補足
H3-1, 櫻井の葛藤

⇒櫻井は、鼎に島の外へ出るように促す。
巫女の真実を知っている為、鼎を気遣った
[末来達の計画をどこまで聞いている?]
追記:2015/09/06
お守りの事を口にした為(10-2-6)、
未来と七年前に話したという事が判る。
他に方法は無いのかと問う事で(八弥子編
7-1-1)、
末来が礎になる事も解かっている。

H6-1, 諏訪家

櫻井“「あの家の――んんっ、い、いえ、
高遠の娘が戻ってきたような」”

⇒諏訪家の事は、終盤に明らかとなる

⇒“諏訪”の文字には“言”の文字が二つ含まれている。
言霊の力を象徴しているのだと思われる






1-2-5
1-2-6
状況
守衛に追い出された鼎
直後に再潜入を試みる鼎(末来を探して)。穢れを探す由布と恵
時間
場所
崎曄女学園・正門前 崎曄女学園・周辺・森
設定
・恵の家柄はあまり良くない
伏線(大)


伏線(小)
テキスト
脚本
⇒つまみ出された後で、直ぐに再潜入を試みる鼎の行動力に注目
演技
演出
作画
補足
一般生徒が穢れに遭遇する事を危惧する由布。(それと、神住に認められたい)
恵は神住達が来るのを待ちたい(慎重を期して)






1-2-7-1
1-2-7-2
状況
由布と恵を追う鼎
穢れ出現、怯む由布と恵。鼎が介入する
時間
場所
設定
・森の奥は立ち入り禁止
・穢れの外見的特徴
赤く光る目、体長2m、爪は鋭い、低く唸る、
仮面のようなものを装着、下半身を隠す布
伏線(大)


F9-5, 巫女の真実

“怪物にしか見えないと思って
いた相手だけれど、仮面のようなものを付け、
下半身を隠す布を下げていた。

それが妙に印象に残り、
人為的な何かを感じさせてくれる” (補足を参照)
伏線(小)
テキスト
T1-6-1, 鼎の強い意志、母への想い、鼎の判断力

“命を危険に晒すか、お母さんを探し続けるか……。
学園長が迫った選択に対しての答えは変わらない。
でも、避けられる危険は出来るだけ避けたい。”

⇒怯懦と無謀の中庸こそが勇敢である。
死は避けるべきだが、恐れるべきではない

T4-3, 鼎の優しさと強さと公平さ

“見て見ぬ振りなんて……出来ないか”

⇒由布と恵を追う鼎、たとえ他人であっても見捨てたりしない

脚本
演技
演出
作画
補足
⇒F9について

穢れが巫女と関係する事は、
物語に慣れた読み手なら、経験から想像が付く。
しかし重要なのはそこではなく、後に明らかとなる
昔の巫女の魂の記憶にある。(7-1)
これを知った後、鼎の私闘は宿命となった。
しかし、後には自らの意志で戦う事を選んだ。(7-3-2)


⇒穢れと死の関係は、神道などに見られるが、
思想に過ぎない為、筆者は追及しない






1-2-7-3
1-2-7-4
状況
穢れの注意を引き、追い詰められる鼎 目覚める力
時間
場所
設定
・巫女の力の発現は、他の巫女に伝わる
・変身時は、勾玉は剣へと変わる
伏線(大)


F3-3, お守りに祈る

(回想、七年前)

未来“「鼎……これはね、お守りだよ」

鼎「おまもり?」

「困った時、どうしようも無いって時、
絶対に鼎を助けてくれる力になる」

「だから、どんな時も最後まで諦めちゃいけない。
お守りを手にして、自分に祈るんだ」

鼎「じぶんに……いのる?」

「お守りが鼎の魂に応えてくれるまで祈るんだ――いいね?」

鼎「たましいに……」 (回想はここまで)

鼎「自分の魂に――祈る」”

(回想終わり)


⇒二つの伏線が、回想との併せで回収される

伏線(小) f2-3, 勾玉の熱

“全ての熱を感じる部分――
握り締めた勾玉が赤く輝き、周囲を焼き払っていた。”

“目の前で起きた現象が嘘ではないことを示すように、
手の中の勾玉は熱く肌を焼くように輝いている。”

“にわかには信じがたいけれど、
手の中にある勾玉は嘘では無いと熱を放ち続けている。”


f8-1, 炎と光

“それは周囲を取り巻く炎も、
そして私をも取り込むほどの光に目が眩む。”

⇒鼎の属性は炎だけでなく、光も持つという事は、
作画でも伏線が張られている。
他の者にも見られる星霊石の輝きがミスリードになっている
テキスト
T1-7, 鼎の強い意志、母への想い

鼎“「お母さん……!」

逃げるように彷徨った私の手が腰にあるお守り、
お母さんの勾玉を握りしめた。お母さんの勇気を
少しでも授けてくれるように強く祈る。
お母さんに会えないまま、死ぬなんて嫌だ――!”

⇒鼎が“お母さん”と口にするのは、
差し迫った状況や挫けそうな時にのみ見られる
(つまり、軽薄さを感じさせる事は決して無い
ここにも下級生ルートの同人誌との明確な差異がある)
T2-2, 鼎の意志を尊重

末来 “「やはり――始まってしまったね、未来」

「鼎、その力の使い道を決めるのはキミ自身だよ」”
脚本
⇒ここで、伏線の回収に回想の併せを用いるのみならず、
各人物の視点を挿入する事で、読み手を惹き込む。
同時に、先が気になるという気持ちと期待感を煽る。
そして、変身という受け容れ難い変化を受け容れる為の、
充分な時間を確保している。ここは鼎の運命の岐路でもある

(2-2-3-3 脚本)
演技
演出
作画
CG, 変身 (炎のみならず、光にも着目)
補足
各人物の視点について。
・奈岐、八弥子に髪をもふもふされていた
・真琴、校舎内にいた
・縁子と神住、森で由布達を探していた
・由布と恵、森にいた
・末来、森にいた (多分、鼎を追っていたのだろう)

それぞれが鼎の力を感じ取っていた

 

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